ウッド素材を中心としたブースはそう多くはないですが、必ず何店舗か出展しており私が毎回楽しみにしているカテゴリーです。今回私にとっての初お目見えとなったのがこちらのクマグリーさんブース。
聞くところによると家具やコタツみたいな実用的な大物から、キッチン用品のような卓上アイテムまで幅広く手掛けている作家さんです。
ブース前を通りかかった時最初に目に飛び込んできたのが筒の中にクッキーを詰め合わせたようなこちらの小物。見た目が可愛らしいので「これは何か?」と尋ねると、どうやら天然素材を利用した防虫剤らしいです。
クスの木が使われているようで、手にとって匂いを嗅いでみるとヒノキを少し刺激的にしたような良い香りがしました。どうせ防虫剤を使うならバリバリの化学薬品よりもこういう天然素材を利用したお洒落なものの方が好きですね。香りが弱くなってきたら付属のサンドペーパーで磨くと復活するのだとか。
キッチンプレートなども独特の形状ですし、箸置きもそのパッケージも含めとても洗練されておりデザインのセンスを感じますね。どれも上品な感じがするのです。
確かにこんな作家さんなら自宅の家具をオーダメイドで作ってもらいたいと思うかも!
ハーバリウムも既にデザインフェスタでは定番化したアイテムとなっており、会場のあちこちで目にします。
瓶の中に入れるオイルは今やハーバリウム専用オイルとして広く出回っていますから比較的簡単に作る事ができますが、中に入れる花の種類は作家さんによってだいぶ方向性が別れます。
こちらの作家さんのようにカラフルなプリザーブドフラワーをメインとする作家さんもいれば、天然素材のドライフラワーだけで形にする人もいます。いずれにしても1作品を充実させるにはバリエーション豊かに色んなフラワー素材を必要とするため、個人で少量作るにはコストパフォーマンスが悪いのが欠点です。
あとはオイルの中でいかに素材の浮遊感を出し、それでいて勝手に浮き上がって来ないよう上手くレイアウトするかがテクニックだと思います。
ハーバリウムに関する今年の流行りはこちらのアルファベットボトルですかね。ガラスではなくポリカーボネートっぽい素材でしたがAからZまで全ての形状のボトルが準備されているそうです。
しかしこうした形状ですとそれこそフラワー素材のレイアウトが難しそうですね。瓶の口も細いので素材を潰さないように奥の方まで入れるのが大変そうです。流石は作家さん、綺麗に作りますね。
さて何気なくみていたこちらのブースでは密かに珍しい技術が使われておりました。
この透明なブロックに閉じ込められたハーバリウム、ぱっと見はレジンで固めたんだろうな!と思ったわけですが、実はこれレジンではなくハーバリウムオイルを固めたものだそうです。だから触れてみると硬めのゼリーのようにブヨブヨしており見た目とのギャップが凄いです。
固めるハーバリウムオイルなんてものがあるのですね。驚いてしまいました。素人目には皆同じように見えるハーバリウムですが時代とともに進化している事を知りました。