Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ぶらり群馬の旅(4)

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All Photo by inos

群馬方面へ向かったもう一つの理由がここにありました。昨年は行くことのできなかった ”浅間国際フォトフェスティバル”、今年こそは!と意気込んでいたところ、毛無峠からそれほど遠くない長野県は御代田町にて開催されている事を知って、車中泊の翌日に訪れてみようと計画しておりました。今年は9月14日~11月10日の開催ですからまだ始まったばかりですね。

メイン会場となるここは近い将来御代田写真美術館予定地とされるエリアで、広大な敷地と自然を利用して現代アート写真家約40名の作品があちこちに展示されています。私が訪れたのはこのエリアだけですが、他にも軽井沢と北軽井沢エリアにも展示があるようです。

雑誌IMAが協賛しているとあって、展示の仕方が斬新で、どちらかというと写真の内容そのものよりも展示方法やそれを取り巻く環境で魅せる!といった感じです。

この手の写真ジャンルの良し悪しは私はっちょっと分からない世界なので見せ方の工夫を楽しむ感じですかね。

屋内も屋外もあらゆるところが展示スペースとして活用されています。屋外だけなら無料、館内の作品までを見る場合は入館料を払う必要があります。勿論私はこれ目的で訪れていますので入館料をきちんと払って内部潜入しています。国内イベントにしては珍しく全館写真撮影が許可されています。

万国旗のようにはためく林の中の写真は透過する光と相まって綺麗に見えました。

ちょっとした公園のような敷地を歩いていると超特大サイズの写真が現れたりします。展示されているというだけでなく顔出しパネルのような構造になっているため子供たちが顔を出したところをお父さんが写真に撮る!そんなアクティビティのような使われ方が想定されているのでしょう。作品性というよりは参加型展示ですね。

入館料は少々高めですがこうした一つ一つの作品を見ればだいぶお金がかかっていそうですからそれも頷けますね。

どの作品にも共通して言えるのは、見せ方が斬新すぎて写っているものと展示のコンセプトの関係性を見つけるのが難しいこと。「芸術だ!」と大きな声で訴えたもの勝ちみたいなところもあって、これらは写真というよりはビジュアルアートと呼ぶに相応しい内容だと感じました。これぞ令和の写真展!と言ったところでしょうか...。

バスを使った展示、青写真ワークショップ専用ブースなどもあり、とにかく作品数と展示棟が多いのでその全てをじっくり見ていたら1日ください!という感じなので後半はほとんど雰囲気を楽しむ感じでしょうかね。

雨予報だったからか連休にも関わらず来場者は少なめ。結果的に天気もギリギリ持ってくれたので楽しめましたが、もし土砂降りだったら流石にこんな悠長には見ていられず満足度もだいぶ違っていたと思います。

青写真の展示。それぞれの作品に小学生の名前が書かれていたところを見ると、このイベントのために小学生が協力して作品を作り上げたのでしょうか? 教わりながら作ったとはいえどれも完成度が高かったです。私も自分の作品をインターネガのようにプリントして、この青写真で仕上げてみたいんですよね。結構ワクワクする作業になると思います。

日程と次第ですが、このイベントでは青写真制作以外にも、カメラオブスキュラ(カメラの原型)を作るワークショップなども企画されていますから子供と一緒に参加すると楽しめるかもしれませんね。

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