Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

群馬の山を見に行く

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All Photo by inos

週末は東京ではないどこかへ。今週は群馬県の山奥へ行ってきました。以前の日記でも書いた通り、群馬には他であまり見ないような険しい山があちこちにあり今回はそれを見に行ったというわけ。

目的地は観光名所にもなっている ”荒船山”。標高こそ1,400メートル程度ですが日本とは思えないような迫力ある断崖絶壁が特徴。何でも荒波を割って進む船を連想させることからこうした名前がついたそうな。

この週末は紅葉のタイミングと丁度重なりどこからみてもリッチな秋の山々。夜には気温5℃まで下がりましたから雪景色へと変わるのも時間の問題でしょうね。なかなか良い時期に訪れる事ができました。

この荒船山、実は登山道が準備されておりその気になれば断崖絶壁の上まで歩いて登る事が出来るようです。私は登山目的ではありませんでしたからアタックはしませんでしたが登山経験者であれば2〜3時間で登頂できるそうな。行ってみたい気もするけれど、ここで何人もの人が滑落し命を落としているらしいのでそれを聞くとちょっと腰が引けますね。クレヨンしんちゃんの作者である臼井儀人さんもここで亡くなったのだとか。

こうして見るとあのヨセミテ渓谷にだって負けないと言ったら言い過ぎだけれど、群馬の山は長野のアルプスとはまた違った存在感があり絶景だと思います。

これだけ素晴らしい景色なのにこの山を眺めるビューポイントのような場所は準備されていないんですよね。観光地に行くとよくありますよね?柵で囲われていてここが絶景スポットです!みたいなエリア。なんなら顔出し写真パネルも置かれていたりして。ここはそういうんじゃなくてとにかく大自然の山の中。

私はどこから撮影しているかというと、車を近くの駐車場に停め、R254の橋の上から狙っています。

大型トラックが通過すると橋が揺れるため三脚を使っても意味はないと思います。手持ちで出来る限りのホールドをして撮りましたがまあまあ止まってくれたと思います。すべての写真は8K解像度で撮影していますが、WEBサイトに掲載するファイルサイズの関係上4K弱にリサイズしているため本来の画質は出ていませんが、それでも写真をクリックしてフルサイズで見るとかなり細かなディテールまで残っているのがわかると思います。

ネイチャーフォトグラファーの醍醐味を少しだけ味わった気がします。

紅葉が素晴らしかったですね。現地到着が午後だったこともあり少しずつ日が傾き色温度が下がってきた関係で一層オータムカラーが強調されたように思います。もみじの写真などは荒船山登山道を少し歩いて撮っているため熊出没注意!の看板だけが怖かったです。登山者は皆熊鈴つけていましたし。私もそろそろ鈴準備したほうが良いですかね、登山はしないまでも山奥に行く機会が多いですから。

山の写真ばかりが並ぶとスケール感みたいなものが分かりづらいですが、こうして道路を入れて見るとかなり山深いところである事が分かるかと思います。これはR254ではなく場所を移動して車込みで撮影できる場所を探しました。台風の影響で道路が所々崩れていたりしましたから走行には注意が必要です。

山奥で迎える日没。夏なら良いですがこれからの時期この時刻になると急に不安になるんですよね。ここで車が壊れちゃったら僕は死んでしまうんだろうか? みたいに。気温も下がりますし、野生動物の鳴き声も聞こえてきますし。それでいて人などほぼ見かけませんからね。何かあっても気づかれず命を落とすこともあるのかなって。昔はそんなことほとんど考えませんでしたが年齢と共に臆病になったというか慎重になったというか。

ドライフラワーの様に乾燥したコスモスが夕陽に照らされて綺麗でした。

荒船山を望めるポイントで月が昇るのを待ちました。実はこの日、天気が良ければ天体撮影を試みようと考えていましたが、幸か不幸か満月に近い月齢でしたので星の撮影は断念。逆にいうと夜には月という天然の照明が昇るということで、せっかくだからと月の光で荒船山を撮ることにしました。

太陽が完全に沈み、薄明時刻が終わった後の撮影。ISO800、F5.6、30秒露光です。荒船山に斜光が当たればもう少し存在感が出たと思いますが、この時の月の位置だと光源は天頂付近ですからこうしたシルエットになりますね。まあ明け方くらいまで粘れば月が理想の位置に移動してくれたと思いますが、それには本格的な防寒対策と熊鈴が必要です。

ん〜やっぱり群馬の山には独特の魅力がありますね。次回はどんな山を見に行こうか検討中。

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