Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

東京モーターショー2019(6)

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All Photo by inos

ダイハツブース。こちらも今回の展示で少し楽しみにしていた車がありました。失礼ながら普段ダイハツってあまり注目される事の少ないメーカーだと思うのですが今年はちょっと違いましたね。

ダイハツブース一番人気がこちらの ”COPEN GR SPORT”。

コペンってその昔は丸くて可愛いイメージでしたが今はこんなにカッコよくなったんだ!と思うなかれ、コペンって現行モデルが4種類もあってこのモデルはその中で最新となる大人のスポーツモデル。確かに個人的意見としてはこれまでのコペンの中で一番イケテル気がします。だいぶS660に似ている気もしますが。

これまでのコペンと何が違うかと聞いたところ、どうやらトヨタの技術も踏襲されているようで、しなやかな足回りの作り込みと空力の改善が特徴との事。つまりは変わったのは形だけではないという事ですね。

これだけ注目を集めるのであればコペンという車がこのスタイルからスタートしていたら世の中の評判も随分違かったんじゃないかと思いますね。丸かったコペンからフルモデルチェンジした直後はだいぶ残念な感じがありましたから。

軽自動車のスポーツカーってそもそも売れる台数が知れていますからこのコペンがジムニー のように爆発的ヒットになるとは考えにくいですが、それでも一定数のファンにはかなり評価されるでしょうね。それこそS660の購入を考えていてこちらへ流れる人もいると思います。

コペンの良いところはこの電動で開閉するアクティブトップでしょうね。軽自動車なのに電動で屋根が格納されるなんて夢のよう...。

私も昔はマツダロードスターに乗っていたので手作業による屋根の開け閉めが結構面倒な事を知っています。面倒というよりも信号待ちの間に閉めようと思うと時間的にも体勢的にも必死なんですよね。S660の場合にはボンネットの中に屋根を仕舞ってしまうので車から一旦降りボンネットを開けない事には屋根を取り付けられません。

その点コペンは昔から電動開閉式アクティブトップを採用していますからポルシェやベンツと同様にボタン一つで開け閉め出来ます。これは最高のアドバンテージですね。しかもオープン時、つまりトランクの中に屋根が格納された状態でもハンドバッグくらいの荷物は収納できると言いますからダイハツさん結構頑張ったと思います。

Aピラーの高い位置にスピーカーが搭載されていました。これは結構実用的かも知れませんね。オープン走行時って外の音が飛び込んできて結構うるさいですから音楽を聞くなら耳の高さにスピーカーがないと聞き取りにくいんですよね。このスピーカーポジションはよく考えられていると思います。

まあ、どうしても周囲がうるさい時は両サイドのガラスを閉めて走るとオープン走行時でもだいぶ遮音されます。風の巻き込みも少なくなって快適ですし。ん〜こんなのを見ていたら久しぶりにオープンカーに乗りたくなってきました。今度長野の実家に帰ったら兄のS660を運転させてもらおう。

今風なのに落ち着いた仕上がりのヘッドライト周り。最近の車はやたら透明のプラスチックパーツが使われており、なんだかおもちゃっぽい感じが否めませんが、この車は透明パーツで固められているにもかかわらずとても自然に仕上がっておりデザインセンスの高さが伺えます。

フロントバンパーとのコンビネーションもバッチリですね。よく出来たサードパーティ品を組み合わせたような存在感です。近年流行のサイドに流す空力設計ですね。

お決まりのコンセプトカー展示コーナー。スズキに通ずる親近感。まずこのままのスタイルでの市販化はないと分かっていながら期待してしまう遊び心の塊のようなデザイン。

ダイハツは車の性能や、自動運転等の先進技術に縛られる事なく、今のトレンドにマッチするようなスタイルを形にしてきました。「遊びの相棒、初めてのクロスオーバー」を謳うこちらのコンセプトカーはその名も ”WakuWaku”。偶然にもスズキのコンセプトカーと全く同じキャッチフレーズ...。ここまできたら2社で協力してこうしたジャンルを引っ張っていってほしい。

アウトドアを楽しむためにデザインされた機能美。でもこれって未来を語るまでもなく今現在だって需要があるなら形にできますよね? すぐにでも発売して欲しいと思ったのは私だけではないはず。

沢山の収納ポケットでまとめられたインテリア、屋根がハッチのようにオープンしそこも収納に使える、これまで有りそうで無かったルーフボックス一体型ボディ。寝袋や衣服など嵩張る荷物は天井スペースに収納すれば室内が広々使えます。これはイイ!

こちらは未来の軽トラみたいなコンセプト。展示は大きめのドローンが搭載され離着陸のベースとしての運用だけでなく着陸後の格納までが自動で行われるというアクションを見せていました。

ドローンを組み合わせたのは、この車を農業に活用した場合に農薬散布用のドローンをこんなふうに管理できます!というアイデアだったようで、他にも植木屋さんのトラックとしての運用や、キッチンカー的な使い方など様々な活用法が考えられているようで、荷台の使い方は無限大!という謳い文句ですね。

こちらの可愛らしい1ボックスカーは他の車ほどのインパクトはありませんが、”Wai Wai” という名の通り家族で楽しく出かけましょう!的なコンセプトでデザインされています。特筆するような機能的なポイントは無いんですけどね。とにかくこういう車なら家族で出掛けたくなるでしょ? そういう狙いなんでしょうね。

ダイハツブースは他のメーカーと比べたらやっている事自体はびっくりするようなものではないにせよ、なんだか現実目線で企画されているようで見ていてとても面白かったです。

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