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    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ジムニーのルームランプを優しくLED化する

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All Photo by inos

愛車ジムニーのルームランプをLED化してみました。流行の波に乗って!というよりは、車中泊時の消費電力を減らしたいという目的と、ノーマルより多少明るくしたいという理由からです。この辺はあくまでアウトロー的な拘りが...。

選択したLEDはノーブランドの名も知らぬもの。ジムニーオーナーなら装着実績の多いLMMCなどのブランドを選ぶのが自然な流れですが、私が求めたのは、目に優しい色温度とそこそこの明るさ。この2点において丁度良いものを探すとなかなか製品化されていないのが現実なのです。先のLMMC製品は電球色のLEDがリリースされているものの、チップ数が多く明るすぎるとの口コミを見かけるからして私的には却下。

目指しているのはノーマルより明るいが暴力的ではなく、色合いに関しても電球色かそれよりやや高めの色温度。購入したLEDは明るさに関するスペックこそ公表されていませんがLEDチップの数からして明るすぎるという事はなさそう。色温度は4,300Kですからオフィスで使われる蛍光灯くらいの白さ。好みより白すぎますが何かしらの工夫で色温度を下げましょう。

今回はそれ以外に、購入したLEDをただ取り付けるだけでなく、光を上手く拡散させる工夫をしました。多くのLEDルームランプ製品は車種ごとのランプ形状にカットされた基板に規則正しくLEDチップが配置されているため、点灯時はそのチップの並びが丸見えとなり見た目がいまいち美しくないですし、直視してしまうと非常に眩しく感じるLED光源を少しでも目に優しい光に変えるため、ルームランプ内に拡散版を追加し柔らかな光を作ることにしました。

上の写真に写っているルームランプ形状の白いプレートはニコンから撮影用として販売しているスピードライト用拡散板 SW-12で、それをルームランプのレンズを型取りしカットしたものです。拡散板は通常のプラ板と違い非常に硬い素材なのでこの形状にまで整えるにはかなり苦労しました...。

こちらの写真はジムニーノーマルのルームランプです。ランプの光が飛びすぎないようカメラ設定はかなりアンダーにして撮影していますから周囲は真っ暗に写っていますがご了承ください。

10Wの電球ですから色温度はまさに電球色、ちゃんと計測していませんが3,000K程度でしょうね。明るさはお世辞にも褒められたものではありませんが、車内で足元をわずかに照らす程度には光ってくれています。

まあこれはこれで温かみがあって好きですけどね。LEDに交換することで消費電力を下げられ(つまり発熱が減り)多少明るくできるなら挑戦してみましょう。

こちらが今回購入したLEDランプに交換後で拡散板は未使用時のものです。ルームランプケースの奥まったところで光っていた電球がLEDではレンズ直下に配置されたことでダイレクトに照らしてくれます。

ただし拡散版を使用していませんからLEDチップが丸見えで肉眼で光源を直視してしまうと非常に眩しく感じます。車内は明るすぎるくらいなので ”いかにもLEDです” というのが好きな人には最適なセッティングだと思います。

私的にはもう少し柔らかく優しい光を目指していますし、光源を直視して目が痛いような眩しさは望んでいませんからここで拡散板を入れて見ます。

こちらはLEDとルームランプカバーの間に拡散板を挿入した状態です。先の結果と比較した場合あきらかに光が拡散しLEDチップのツブツブが見えにくくなっているのが分かるかと思います。完全なフラット光になるわけではありませんがかなり柔らかい光に変わり好みに近づきました。

私がこの拡散板にニコン製の撮影用を選んだ理由として、オリジナル光源の波長に影響を与えないという狙いがありました。光は物体を通過する際にオリジナルの光学スペクトルを維持したまま出てくることは難しく、結果として色が変わってしまう事が殆どです。太陽が朝と夕方だけオレンジに変わるのは空気を通過する際に波長の短い青が吸収されるためですね。

という事は拡散板に使用する素材はなるべくスペクトルに影響を与えないものを使うのが望ましく、撮影照明用のニコン製を選んだというわけです。

ただ、残念ながらフロントのルームランプはこのような方法が使えましたが、リアのルームランプはLEDとランプカバーとのクリアランスが狭すぎてこの拡散版を装着するとカバーが取り付けられませんでした。やむを得ずリアは拡散版無しという事になりました。

さて、光の質としてはまずまずの結果が得られましたが、色温度的にはちょっと中途半端。なんたってオフィスの蛍光灯相当ですからね。実用的だがカッコよくもなければ温かみもない...。これを何とかしましょう。

こちらは上の拡散版に0.3mmの白プラ板2枚を追加して作り上げた光です。白色LEDの光源はもともと青色で、チップ表面に貼られた黄色いフィルターを通過することで白になりますから、一旦放射された光を白プラ板でもう一度チップ表面の黄色いフィルターに反射させてあげれば黄色の濃さが増し、結果的に色温度を下げる事が出来ます。そのためにはチップ表面に貼りつけるくらいのつもりで反射用プラ板を設置する必要がありますが、今回はルームランプのカバーとLEDの間に拡散版が装着され上手い事クリアランスがギリギリになっていますから、LEDと拡散板との間に挟み込むだけでこれが実現します。0.3mmという薄い素材を使用したのは透過率の微調整のためです。

どうでしょう? 光が柔らかくなったうえに電球色になり温かみが増していると思います。ただしプラ板と拡散板の透過光ですから光量は低下します。LEDだけでは明るすぎるかな?というくらいだった光が、純正電球より少し明るいかな?くらいな感じ。

これにて最初に私が望んでいた、少し明るくて、電球色かそれより少し高めの色温度の出来上がり。光源を直視してもキラキラした眩しさはなくルームランプとしては丁度良さそうです。

誤算だったリアに関しては拡散板こそ使えませんでしたがプラ板2枚は同様に入りましたから色温度はフロントとほぼ同じになりました。

これでしばらく様子を見る事にします。

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