THE FARMにはグランピングの他にモダンなコテージがいくつかあります。その中でも今回利用させていただいたこちらのコテージグランデは昨年建設されたばかりで3棟のみのリッチなもの。よくも予約が取れたものだと我ながら感心しますが、新型コロナウイルスの影響でしばらく外出自粛が続きその解除のタイミングが功を奏したようです。

リビングはここだけで20畳以上はありそうでセミダブルのベッドが2つ並んでいるのに奥の方にポツンとある感じ。なんたって最大8人の宿泊に対応しているというのですからこうしたアウトドア施設で借りられる最大規模のコテージだと思います。

ウッディーな内装が私好みにドンピシャなのは間違い無いですが、それだけでなくインテリアの隅々までがとてもお洒落。部屋の中に木が生えていたりしますからね、観葉植物の鉢植えが置いてあるのではなく床をぶち抜いて地面から部屋の中に生きた木が生えているのです。システムキッチンの構造やグッズまでこだわりぬいた造り。もう惚れ惚れです。

ベッドに掛けられたカバーはこれまた私好みのペンドルトン柄。エアコンはこの部屋だけで2つ、2階にも2つ、全てが快適な温度に設定されておりました。チェックイン時はジャズの音楽がどこからともなく部屋中に聞こえていてその音源を辿ったら2階にはプロジェクターによる大画面の映像が映し出されておりAmazonMusicが流れておりました。もう驚くほど贅沢なキャンプ！

2階から階段の方向を振り返れば1階からの吹き抜けが見えます。大きな窓で開放的に設計されており非常に明るい空間。植えられた木が成長して背丈が伸びてもこれなら巨大なクリスマスツリーみたいに楽しめますね。

この奥には和室も準備されており畳の上で寝ることもできます。

バルコニーはこれがまたリラックスできる最高のスペースになっており、大自然を目の前に非日常を楽しめます。リゾートみたいなキャンプというこれまであまり経験したことのない感覚に戸惑いを覚えるほど！

ハンモックはこのバルコニーと1階のリビングの2箇所にありますから数人で訪れても取り合いになることはなさそうですね。

このコテージは2階バルコニーからさらに上に階段が続いており屋上までがリラクゼーションスペースとして開放されています。もはやこれはコテージという名の ”家” みたいなスケールですね。

深夜になると夜露で濡れてきますからせいぜい夕方までが気持ちの良い時間かもしれません。

建物から庭へ続く奥行きのあるウッドデッキには屋根付きバーベキューサイトがあり夕食はそこで炭を起こしてバーベキューをします。注文してあったバーベキューセットは想像以上の食材で全ての肉を食べ切れず持ち帰る程でした。

1ポンドステーキ、ウインナー、バーニャカウダ、野菜スープ、山盛りサラダに焼きマショマロまでがセットされており、至れり尽くせり。それでいて火を付ける直前まではスタッフの方が準備してくれるという．．．。贅沢すぎてちょっと申し訳ない気持ちになるくらい。

立地で言ったらその他のコテージのほうが森に面していたり窓から一面の畑が見れたりと恵まれているはずですが、3棟のみのこのグランデは考えられる全ての贅沢を詰め込んだだけあって1泊では勿体ないと感じるのが普通でしょう。冷蔵庫の飲み物も飲み放題ですし、スパークリングワインなども付いていました。私は飲めませんけど．．．。

その他、園内の軽食や温泉施設は全て無料で利用できますし昼間はTHE FARMのメインアトラクション ”ジップスライダー” も割引価格で遊ぶ事が出来ます。ジップスライダーに関しては飛行中の撮影は危険なため禁止されており写真が残っておりません。あしからず。

キャンプという事を考えるとあらゆる点において恵まれすぎていて不自由さを楽しむキャンパーには邪道と言われてしまいそうですが、都会派キャンプを楽しみたいならとてもお勧めできる施設ですね。この日は生憎晴天には恵まれませんでしたから夜空の星までは見られませんでしたが、天気さえ良ければ最高の夜空が見られるのかも！ もう一度行きたいと思わせる最高のキャンプでした。