Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ジムニーのルーフをデッドニングと断熱

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All Photo by inos

ジムニーを納車してすぐに施工したデッドニング。オーディオ用スピーカーを自ら取り付ける関係でそのタイミングとなったわけですが施工したのは両サイドドアとリアスピーカー周りのみで、ルーフとリアのドアに関しては後回しにしておりました。

しかしジムニーという車、本当はルーフこそ真っ先にデッドニングを行うべきじゃ?と今は思います。理由は他でもなく、雨天走行で雨の打ち付ける音がけたたましいのです。オーディオなんて聞こえない時がありますからね。それに車中泊の夜明け、直射日光に照らされたルーフは車内の室温までを急激に上昇させゆっくり寝ていられなくなる点。これらをなんとか解決したいそんな事を考えていたこの夏。

約1年のブランクが開きましたがようやくルーフへのデッドニングと断熱に踏み切りました。

デッドニングという作業は基本的にどこを施工するにもインテリアの内張を剥がさないといけないわけですが、中でもルーフはちょっと面倒ですね。ルームランプを外したり、各ピラーのインパネを剥がしたり、ドアのウェザーストリップを剥がしたり、シートベルトを外したり、一つ一つの作業は簡単なものですが上を向いての作業が多いですから体勢がきついのです。それでも分解しているうちはまだ良いのですけどね、最終的な組み立てを行う頃にはヘロヘロになります。

全ての固定箇所を外し内張が外せた状態。ルーフに接着剤等で固定されている箇所はなくすんなり外せますがBピラーやリアシートベルトのアンカー付近は引っかかりやすいので気を使います。一枚もので大きいので外に出す際はシワにならないよう慎重に行いました。

こうして見ると純正でも薄い紙オムツみたいなシンサレートは前席後席共に入っているんですね。これでも多少は雨音は吸収されていたということでしょうか?

ルーフのみがドンガラになった状態。最近の車は鉄板を薄くして軽量化するためにフラットパネルのままでは強度が保てないため、こうしたラインをリブとして入れることでカバーしているようです。とはいえ今時の車は流線型のような丸みを帯びたものが多いですから曲線であれば十分な強度を確保できリブそのものが要らないのでしょうけれど、ジムニーは真四角ですからね、こうしたリブが必須なわけですね。

しかしこれ、一枚のフラットパネルより曲げ剛性は上がっていますが、拳でコンコンとノックしてみるとバィ〜ンバィ〜ンと響きまくりです。もうトタン屋根そのもの。それじゃ雨音が響くのも無理はありませんね。

今回はこのパネル全体にブチルゴムとアルミを主とするレジェトレックスを貼り付け制振処理を行います。

一般的にレジェトレックスやレアルシルトといった制振材を貼り付ける場合、5cm×20cmくらいの短尺状にカットしたシートを無数に配置する人が多いようですが、今回の私は大きなサイズのものをベタっと広範囲にわたって貼り付けています。

出来る事なら1メートルくらいのシートのまま1枚で貼り付けたいくらいですが、流石に天井への施工ですから真夏の高温でゴムが柔らかくなり重みで剥がれてきては元も子もないと考え、多少分割して50cm×20cmを合計8枚貼り付ける事にしました。

レジェトレックスの貼り付けは専用のローラーを使ってゴシゴシとアルミが破れない程度に力を入れ満遍なく行いますが、やはり常に上を向いての作業ですから全身に負担がかかります。10月も中旬で涼しくなってきたとはいえ作業中は汗だくです。

貼り付けたシートのエッジの処理が雑だったり、シートそのものが少し斜めだったりするのはあまり気にする事なく先に進みます。レジェトレックスによる制振が行われたルーフにはこの後、断熱マットを貼り付けますから見えなくなるのです。

と、この時点で天井を触ってみるとその温度に驚きます。気温こそ25℃程度の屋外ですがブラックルーフに直射日光が当たっているせいで既に火傷しそうな熱さ! レジェトレックスは何℃くらいまでタレずに貼り付いていてくれるでしょうか。

断熱マットはエプトシーラーのような低反発スポンジにアルミが貼られたもの。10mm厚ですから吸音と断熱の両方でかなり効果があると思われます。こちらのシートは ”断熱” が目的ですからルーフの端から端まで隙間なく綺麗に貼り付けます。ルームランプ周りも出来るだけ攻め込む感じで!

そして我ながらヘマをやらかしました...なんと、完成の写真を撮り忘れており、断熱マットが貼られた写真はこの1枚のみ! 全景がないのでイメージわかないですよね。もうこの時点で4時間程度作業が続いていたものですから疲れのあまり写真撮影まで気が回らなかったのですね。タイヘンモウシワケゴザイマセン。

この後は標準品のシンサレートも含め内張を元に戻しました。実はそれが一番大変な作業でした。ひとりで内張を前後左右うまくフィットさせながら固定させるのは至難の技で、内張の一部に多少のシワが入ってしまいました。しばらくすると目立たなくなりましたけどね。レジェトレックスと断熱マットの厚み分だけ内張を押し付ける必要がありますから作業が難航したのだと思います。

施工後多少試運転してみると...多少ルーフ周りが静かになったような? いえ確実に静かになったのですが大雨でも降ってくれないとその効果の程はまだはっきり言えませんね。ただ、断熱という意味ではかなり違いが出ており、あれだけ熱々だったルーフが内張を触っても殆ど感じることはありません。今後車中泊が楽になりそうです。

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