Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

今やスマートフォンはカメラの立ち位置が大きい

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All Photo by inos

iPhoneの ”今年モデル” が発表されましたね。基調講演は昨夜2時でしたが流石に私は今朝のニュースで情報収集。昔はその時刻まで目をギラギラさせて起きていましたけどね、もう体力が無く。

iPhoneに限ったことではありませんが近年のスマートフォン事情は性能的には飽和状態にあり激的な変化というのは見込めません。去年のモデルと今年のモデルを比較しても消費者の生活が何か変わるか?というとそれほどの違いはありませんよね。ハードの進化よりもソフトの変化のほうがユーザーエクスペリエンスの影響が大きいと考えられ、お気に入りのソフトが動作するのであれば新モデルも旧モデルも大差ないというわけです。パソコンだってそうですよね、古い機種を使っていても使用するアプリケーションがちゃんと動作するのであればあえて新型に乗り換える必要もないというか。

そこでスマートフォンメーカーは考えるわけですね、どうにか買い替えてもらえる術を。それが近年であれば搭載されるカメラだったり5Gへの対応だったり、ソフトウェアだけではどうにもならないハード起因の進化を積極的に盛り込んできます。

今回のiPhoneもカメラ性能が大幅に向上したようです。スペックを見ている限り写真好きな私も思わず「欲しい」と声が出てしまうほど。現在愛用しているiPhone11のカメラ機能で足りないところと言えば望遠レンズと超広角撮影時の暗所撮影モード。スマートフォンのように小さなイメージセンサーで撮影する写真というのは遠くのものを大きく移したい際の望遠側の撮影が苦手です。小さく撮影しておいて後処理で大きくしても、または撮影時にピンチインで大きく引き伸ばして撮影しても、結局は小さなセンサーで撮像する画像の一部を引き伸ばす行為に変わりありませんから画質が著しく低下します。

iPhoneの中でもProシリーズは撮影時に画像を引き伸ばさなくて済むよう光学的な望遠レンズを1つ多く搭載しているわけですね。その望遠レンズが今回のモデルでは従来の65mmから77mmに変更されましたからより遠くのものを引き寄せて撮影できます。一眼カメラでポートレート撮影の定番として用いるのが85mm程度ですから、今回の77mmはなかなか使えそうですね。

しかも撮影後の被写界深度コントロールが可能とのこと。一眼カメラのように前景や背景をぼかした撮影というのは小さなセンサーでは物理的に難しかったりしますが、iPhoneの場合にはそれを画像処理にてシミュレーションしてぼかしを実行します。これまでもポートレートモードなどで撮影すると背景が自動的にボケたりしていましたが、それを後処理でも変更できるというわけですね。ただしWEBサイトの情報によればこれはビデオ撮影時のみの機能かもしれませんが...。写真でも使えたら最高ですね。

そして何より暗所撮影に強くなった点も見逃せません。全てのカメラ・レンズの組み合わせでナイトモードが使えるというのですから、長秒間露光によるノイズレスな写真が期待できるのでしょう。

iPhoneの進化、それは今やカメラの進化となり、それをソフト処理でもカバーするために高性能チップが必要...なるほど上手いことプレゼンしますね。

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