Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

遠い過去の最先端

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All Photo by inos

今月には毎年恒例のアップルさん新製品お披露目イベントが開催されますね。新しいものを次々追いかけていくつもりはありませんが、そろそろロングライフバッテリーを搭載したApple Watchを発表してくれないかとそこだけ期待しているところです。

先日仕事へ行く途中の長い長い電車移動でデジタルウォッチについて考えていたところ、その昔私が中学生や高校生だった頃、今で言うところのスマートウォッチの先駆けとなるデジタル時計を愛用していた事を思い出しました。当時の資料を探したらそれはEPSONのRC-20という上の写真のモデルで、私はベージュカラーのものを所有していたと記憶しています。

と言ってもこれ私自身が購入したものではなく、中学時代の同級生のお父さんがセイコーエプソンに勤めており、「お父さんから貰ったけど使わないからあげるよ」と棚ぼたで私の元へ来たものでした。今でも34,800円は安くないと思いますが当時は相当高級品だったはずなのに私はそんな価値はこれっぽっちも理解していなかったですね。

WEB検索にて調べてみるとこの時計の発売は1984年だそうで、今から40年近く前のもの。リストコンピュータという名の通り当時最先端の技術で作られたものでした。液晶ディスプレイは他に類を見ないタッチパネルを採用しており、スケジュール機能、メモ機能、ワールドウォッチ機能、電卓機能、RS232Cによるパソコンとの通信機能に対応しており、マシン語を理解していれば自分でゲームなどを作る事も可能だったようです。

ただし、1年ほどで切れてしまう内蔵のボタン電池を交換するとそれらの標準機能は全て消えてしまい単なる時計になってしまうので、ソフト的に機能を復活させるには専用のROMローダー(写真内の四角い箱)を接続し時計内のRAMを焼き直す必要がありました。私は高校が電気科でしたので、そのROMローダーを持っている人がクラスの中にいたんですよね、それを借りて機能を復活させたのを覚えています。

こうした腕時計、Apple Watchに代表される今のスマートウォッチと比べたら機能は笑ってしまうくらいチープなものですが、なんというか見た目が非常にメカメカしくてかっこいいんですよね。当時の最先端がクラシカルに見えるそのギャップとでも言いましょうか。知る人ぞ知る!みたいなマニアックなところも◎。ネットオークションではジャンク品でも5万円以上の値がついているのを見かけました...。

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