Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

北海道短期集中観光 2023.5(8)

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All Photo by inos

心配していた天候ですが、我々が行動を始める朝9時には何とか雨も止んでくれて知床を目指すことが出来ました。雨男の私がこんなに天候に恵まれるなんてかなり稀な事です。

知床はヒグマの生息地として有名ですから、ここ知床五胡へ続く道路の途中にある知床自然センターなどにも立ち寄り当日のクマ出没情報にはマメに目を通しました。こんな事を言ったら怒られるかもしれませんが、どこか頭の隅のほうでは「野生のクマを一目見てみたい」という気持ちも少しあったりもするんですけどね、こういう人は襲われますから要注意です。

知床五胡の木道を歩きます。ここは大勢の観光客が訪れる前提でクマが出ても安全が確保できるよう木道の両側に電気柵が張り巡らされています。何ボルトの電圧が掛けられているか知りませんが、ふさふさの毛皮を着た熊が上ってこられないくらいしびれるのでしょうから相当なものですよね?

知床に限ったことではありませんが今回の旅では湿原っぽくジメジメした湿地帯にはあちこちに水芭蕉の花が咲いていました。丁度良い時期のようでまさに咲き始めといった感じ。写真ではごく一部しか撮影していませんが、ドライブの途中で見た群生は水芭蕉で有名な尾瀬など比にならないくらいの規模でした。やはり凄いですね北海道の自然は。

昨日までと打って変わってしっかり防寒対策を考慮した装備で歩いています。そうなんです、この日の知床の気温は5℃。そりゃもう寒かったです。私は車に手袋を忘れてしまい、この木道を往復する1時間弱の間は悴む手をポケットで温めながら歩きました。鼻水も出てきますしね、関東ではすでに夏日を記録している時期だというのにこの日たまたま寒波がやってきて全国的に気温が下がったと聞いています。知床は完全に冬でした。

クマは出ませんでしたが2頭の鹿が観光客の目の前で逃げも隠れもせずくつろいでおりました。鹿がこんなふうに横たわってゆっくりしているという事は近くにクマはいないのでしょうね。いたら鹿だって逃げるでしょうから。

やっぱり知床みたいな大自然の中ではこんなふうに動物がいてくれると一気にテンションが上がりますね。

木道の終点がここ知床五胡のうち一湖を見渡せるポイント。天気が良ければ(というか霧が晴れれば)この一湖越しに羅臼岳が見えるはずなんですけどね、私がここに来た数年前も雲の中に隠れて見えなかったです。もしかすると羅臼岳というのは雲が掛かりやすい山で、見えたらラッキー!みたいな幻の山なんでしょうか。

それでも雨に降られずにここまで来られたのは我々にとって最大のラッキーでした。そこにいた海外の観光客と写真の撮りあいっこをしました。

ここに来て毎回思うのですが大自然の中にこの回転ゲートは如何なものかと。必要性を考えれば確かにこれ以外の方法は無いのでしょう。クマ出没に備えインストラクターの説明を受けた人のみがこの先に進めるとか、実際クマが出たとしてもこのゲートを通り抜けられないようにとか。でもちょっと自然との調和という意味で存在感が凄いんですよね。

知床を離れ羅臼方面へ移動するため知床峠を超える事にしました。今の季節知床峠は夜間路面凍結の恐れがあり通行止め、朝9時半からゲートオープンとの情報を得ていたものの、この日はかなり冷え込んでいましたから急遽日中も通行止めと言われないだろうかとドキドキでした。

結果、難なく通行は出来たものの、辺りは霧で視界不良、しかも道路の両脇は雪で真っ白でした。車のスピードメーターに凍結注意の警告ランプが点灯したので外気温を確認すると驚く事に ”1℃”。ゴールデンウィークだというのに気温1℃なんてこれまで経験がありませんでした。

銀世界の知床峠を写真に収めようにもこの霧では道路脇に車を停めるのも危険でしたので、こちらのパーキングに停車。銀世界は写すことが出来ず単なる霧の駐車場の画になってしまいました。

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