Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

日帰りで群馬を少し観光する(3)

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All Photo by inos

今回群馬県は高崎まで足を運ぼうと最初のきっかけとなったのがここ洞窟観音へ行って見ることでした。これだけ暑い日が続きますからね、洞窟なら涼しいだろうと。

3連休の初日だというのに到着してみれば駐車場はまばら、それほど認知度の高い観光地というわけではなさそうです。

ここ洞窟観音は全長約400メートルにわたり地中に掘られた洞窟内に36体の観音菩薩の石仏がまつられた霊場となっており、かつて山田徳蔵という人が一人でこれを作ろうと着手し全て人の手によって掘られた洞窟とされています。

もちろん掘削作業そのものを一人で行ったわけではないと思いますが、ここにこうしたものを作ろうと考えた背景には「子孫に残す金があったらそれを投じて世の為に尽すのが真実の人間である」という強い意志と、全財産を投げ打って一大事業に取り組んだとされる姿勢が、現代にまで伝えられここに形として残されているのです。

戦時中は防空壕としても活用された洞窟内。コンクリートの壁はいささか当時のものとは思えませんがこれも時代を超えて今に伝え残そうと最善策の一つとして施された改良だろうと思います。

洞窟内は夏でも17℃前後の気温で安定しているようでこの日も大変涼しかったです。

自然の洞窟ではないからか鍾乳洞のような幻想的な見た目はなく、やはり人の手によっって積み上げられた岩肌が印象的でした。掘削機などない時代につるはしだけでこれだけの穴を掘り進めるのは相当重労働だったでしょうね。特に群馬の山は大きな岩がゴツゴツしていて掘りにくそうですし。

洞窟内には立ち入りが禁止されているエリアもあり、見たところまだまだ奥まで続いているんだろう...という場所も見受けられましたが、まあ観光で行ったら現代の順路のままで十分という感じがしましたね。あちこちに石仏が出てくるので少し不気味な感じもありますしね。

洞窟の隣には徳明園という日本庭園があります。洞窟への入場チケットでどちらにも入ることができる点は良心的。

写真では表現しづらいそこそこのアップダウンはあるものの、木陰のおかげで日差しの強さはかろうじて凌げる感じ。ただこの日はかなり湿度が高く感じわすかな上り坂を歩くだけでかなり蒸し暑く感じました。

どことなく京都や奈良の茶屋を思わせるような落ち着いた雰囲気。これも観光客の少なさがプラスして静けさも楽しめます。

残念ながらここでお団子やお茶が頂けるわけではないんですけどね。蚊に刺されたりしなければここでゆっくりとした時間を過ごすのもアリじゃないかと。我々は忙しなく行動するタイプなのですぐに立ち上がって次に向かうわけですが。

これだけ整備された庭園ながら観光客の姿は我々を含めて3組くらいでした。海外の観光パンフレットにでも掲載されればたちまち外国人観光客が沢山訪れそうなロケーションなんですけどね。

ただし近くに観光客目当てのお土産屋さんとかカフェとかは見当たりませんでしたから、もう少し町おこしに力を入れたら良い気がしました。庭園のあちこちにモミジが植っていましたからこれから秋になって紅葉が始まれば水面の反射も味方にして相当綺麗に色付くと思います。

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