Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

世界中のアナログカメラファンを惹きつける注目のカメラを見た

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All Photo by inos

昨日新宿ヨドバシカメラを訪れた際、お隣のニコンサロンへ立ち寄れば今大注目のカメラが見られるかもしれないと淡い期待を胸に足を運んでみたところ、サロンがある28階のエレベーターの扉が開いた瞬間、目の前には驚きの光景が広がっていました。

サロンオープン前15分の時点で入り口には長蛇の列。え、何の行列ですか?と目を疑いました。

どうやらこの日がこのカメラの実機に触れることができるタッチアンドトライ初日だったのですね。そんな事とはつゆ知らずたまたま私はその場に居合わせたというわけ。せっかくですから私も列に並んで入店してみました。

まだほとんど人の手に触れられていないピカピカのNikon Zf。カッコイイですね。

タッチアンドトライには合計5台くらいのカメラ本体が準備されており、配布された整理券番号の順番で1人10分の制限時間付きで開催されました。各回5人のお客さんに対し2名以上の説明員が配属されていますからマンツーマンに近い形で質疑に答えてくれますが、私は殆ど質問はしませんでしたね。こうしたカメラですから質問しなければ使えないようではそもそも設計が悪いわけで...。

そんなわけで自由にこねくり回した10分間。フィルム時代のFM2からの持ち替えを想定すると、このカメラは形だけでなく操作そのものが確かにアナログ感覚で使え、カメラを触るのではなく写真を撮る!という近年久しいフィーリングが味わえました。スナップ写真を撮るならもうライカかNikon Zfかの二択じゃないかと思うくらい。

近年のカメラのようなエルゴノミクスデザインではありませんから手に馴染むボディ形状ではないもののホールド感は悪くありません。ただ一つ気になったのはバリアングル液晶を採用している関係で液晶モニターのヒンジ部分が少々飛び出しており、左手に角が当たる感じはあまり気持ち良くないかなと。慣れれば気になるレベルではないのでしょうが。

こうしたイベントですからカットモデルの展示もありました。中身を曝け出す展示をするくらいですからよほど力を入れて設計したのでしょう。

今時と感じさせるのは最初のモックはやはり3Dプリンターによって何度も試行錯誤を繰り返している点。FM2をベースモデルとしているのなら今更3Dプリンターで試作するまでもないような気もしますが、さすがにグリップ形状はこのカメラオリジナルですから、その辺りの曲線などはやはり文明の力に頼るのが自然でしょうかね。

クリック感にこだわったと言われるダイヤル部分は真鍮の削り出しを使っているらしいです。昔のカメラはこうしたパーツは皆真鍮でしたからね、ペイントが剥がれると下から渋い金色が顔をだす...高級カメラならではのエージングの楽しみ。

ただこのZfの場合、ボディそのものはマグネシウムらしく、金色が現れるのはダイヤルだけ...ということになりますね。せっかくならZf-Tみたいな名前でかつてのFM2のようにチタンモデルが出ると人気が出そうです。

場内はこの人だかり。カメラファンの多くが注目しているモデルであることは間違いありません。まあただ、年齢層的には若干高齢寄り...。やはりフィルムカメラを使い倒してきたファンがあのワクワクをもう一度! そんなふうに思い出を重ねながらってところでしょうか。かくいう私もその一人。

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