Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

農の体験塾 2023(16)

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All Photo by inos

いよいよ秋らしく涼しくなってきた9月最後の土曜日。今日も朝から体験農園の講習会に参加です。実はこの体験農園講習会も今日を含め残すところ2回になりました。その後収穫祭やら忘年会やら控えているんですけどね、農を教わる公式な場としては残り2回。

この前、後半戦となる秋冬野菜の準備に取り掛かったところだと思っていたのに気づけば後は小松菜とほうれん草を残すのみで、今後は今ある作物を収穫に向けお手入れをしていく感じですからね。お手入れのノウハウはあるにせよ、新しい作物について学ぶタイミングとしては確かにそろそろ終わりかなと。

本日の講習と作業内容は以下。

1.ビーツ、かぶ、タイニーシュシュの間引き
2.ニンジンの間引き
3.大根の間引き
4.レタス(玉、リーフ)の定植
5.カリフローレの寒冷紗トンネル撤去
6.ネギの土寄せ
7.農薬散布 (殺虫剤:ディアナ)
8.ナスとシシトウの収穫
9.落花生の収穫

春にも作った玉レタスとリーフレタスを秋冬としても1株ずつ定植。ただし春の品種とは異なるのでまた新しい食感が楽しめるのかもしれません。これは先生がすでにポットで苗を準備してくれているので植えるだけの簡単スタート。

しかしレタスって結構大きな株になるので、15cmしか離れていない隣の大根との干渉が懸念されるところ。

7月にあんなに苦労して発芽から本葉の成長まで手をかけたニンジンですが、ここにきて泣く泣くの間引き作業。いえ、元々間引く前提で1箇所につき3粒蒔きをしているのですから分かってはいた事ですが、やはり天塩にかけて育ててきた作物を早い段階で抜き取ってしまうというのは心が痛みます。

しかしこの間引き前提の育て方こそが良質な作物を収穫する基本の考え方なのですね。私のような素人が今年初めて本格的な農業体験をしてみて一番驚いた点かもしれません。

家庭菜園的な考え方でいけば、普通は種を蒔いた数だけ発芽して、それを丁寧に育てていく!とういう発想だと思うんですよね。しかし農家さんはそうではないんですね。必要以上の種を蒔いて発芽したらその中から選りすぐりを残して他は抜き取ってしまう...。

とはいえそれも闇雲に多く蒔いているわけではなく、ある一定の密度で蒔いて、発芽後しばらくは作物の密度を高める事で作物同士競わせながら成長を促すというテクニックを計算に入れているのだそう。そこで弱いものは間引かれ、強く生き残ったものだけが良質の作物となる。なるほどと思いますね。

というわけで上の写真は畑に残る権利が得られなかった間引かれたニンジンと大根。

上で間引かれたニンジンと大根は捨ててしまうのも勿体無いので、私は持って帰って縮緬雑魚と一緒に炒めたり、大根の葉ご飯にして頂きます。

そしてこれまであまり触れてきませんでしたが、春に蒔いた落花生がぼちぼち収穫時期という事で、今日半分ほど掘り起こしてみました。落花生ってスーパーで売っているピーナッツくらいしか食べた事がなく、自分で育てるのも、育った姿を見るのも初めてでしたので、土の中から掘り起こす行為そのものが大変新鮮なものでした。へぇ確かに落下っせいってこのひょうたん型の殻に入って土の中に出来るんだ!って感じ。まずは茹で落花生にして食べてみることにします。

ちなみに大体2日ごとになすとししとうの収穫が行われており、今日も大量収穫でしたが、この落花生の写真を撮る頃には疲れ果てていてなすやししとうをフレームに収めるのを忘れておりました。

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