こういう時代ですからあらゆる環境でパスワードの設定や入力を求められ、その管理に苦労しているというのが正直なところです。オンラインで何かのサービスを利用しようと思えばまずアカウントを作成しパスワード設定、スマホもパソコンもテレビも時計も、もう電気を必要とするデバイスは全てパスワードでがんじがらめです。

数年前まで私は数多くある覚えきれないパスワードを専用アプリで一元管理しておりました。アプリでパスワード管理ってちょっと危ないんじゃ？ という懸念も確かにありますから、私はアプリで各種パスワードの自動入力には頼らず、あくまでマスターパスワードでロックできるメモ帳のように利用するに留め、自分なりにそれならまあ安心して使えるだろうと鷹を括っておりました。

しかしです、悪夢は突然やってきました。まあハッキングのような最悪な事態ではありませんが、私自身がそのアプリを開くためのマスターパスワードを忘れてしまい、中に保存されていた60以上のパスワードは2度と確認できなくなりました。まあ頭の中に記憶されているパスワードは良いですが、使用頻度の低いパスワードほど忘れていますからね、それらは必然的に再設定作業が求められ。

とはいえ、その時の私は「忘れたら再設定すれば良いのだからもうアプリで管理するような事はやめよう」と考え、しばらくは「忘れたら再設定」を繰り返していたのでした。

しかしパスワードの再設定って最近じゃ「過去に使用したものは使えない」「大文字小文字を含ませる」「アルファベットと数字と記号を使え」「8文字以上が必須」「アカウント名に含まれる文字は使えない」みたいに、年々条件が厳しくなっている気がします。それでいてそのパスワードは忘れないようにって．．．。無理でしょ。

というわけで、一旦は「パスワードを忘れたら再設定すれば良い」と考えた私でしたが、再設定の条件が厳しくなる現状を考えると、やはり忘れない、もしくは忘れたらすぐに思い出せるような術を検討すべきだと最近考えているわけであります。

※ 本日掲載の画像はAdobe Fireflyによって生成されています。