Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

群馬でブラックアイスバーンを下る

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All Photo by inos

群馬県にある蕎麦屋 ”なかや桑風庵本店” は赤城山のすぐ麓にありました。美味しい蕎麦を頂いた後はそのまま東京へ蜻蛉返りも勿体無いとそこから車で30分ほどの距離にある道の駅に向かう事に。道中は北海道と見紛うほどの広大な景色に見惚れしばし車を停めて眺めてみたり。

赤城山周辺はあちこちで牛舎を見かけ、妙義山や荒船山周辺とはまた違った一面を見た気がしました。そういえば赤城牛乳ってありますけどこの周辺が産地という事でしょうね。

道の駅川場田園プラザまで普通は高速道路(1区間)を利用して移動すると思いますが、我が家は周囲の景色を楽しみながら下道でトコトコゆっくり進む事に。まあその選択が後に結構怖い思いをする事になりました。

上の写真にある大きな山々は徳川埋蔵金で有名な赤城山。ランチを食べた蕎麦屋は赤城山の向こう側、つまりこの写真を撮った道の駅川場田園プラザまでは赤城山をぐるっと回り込むように移動してくるわけですが、高速道路ではなく下道を使ったということはその道中のほとんどは峠道。所々に雪がありました、凍っておりました...。

峠を上って下り始めた時、前方には大型トレーラーが身動き取れずに停車しているのが目に入りました。木々が生い茂り陽の光が入らないそのエリア一帯は誰の目にも明らかなブラックアイスバーン。それより下るにはブレーキが効かず、引き返すには傾斜がきつくて上れない...まさに二進も三進もいかない状況でどこかへ電話しているのがわかりました。私のジムニーで助けられるサイズの車ではないのでその横を歩くほどのペースで通過。問題はそこからです。

タイヤがロックして止まれないのはトレーラーだけでなく私のジムニーとて一緒。なんたってスタッドレスではなくオールテレーンタイヤでしたからね。ブレーキを踏んだ途端にタイヤがロックして車が斜めになり滑り落ちていく...絶体絶命のピンチ。それも両車線全面がツルツル。逃げ場はありませんでした。

実際はABSが動作するためタイヤはロック寸前のブレーキ制御となりますが、左右のブレーキバランスが崩れるため車は簡単に横を向きます。それでもブレーキを使わなければ車は正面を向きコントロールが出来ましたから、ABSが効き始める直前くらいの極々弱いブレーキ、つまりそれ以上踏めば車は横を向きそれより弱めれば車のスピードが上がりすぎて止まれなくなる、そのギリギリのところで坂道を下りました。

これが上手くいきました! まあこう書くと坂道の一部が凍っていたんだろう? くらいに思うかもしれませんが、その距離をGPSログで確認すると驚く事に500メートル以上も続いたのです。500メートル以上のブラックアイスバーンのくねくね曲がった峠道。危なかったですね。

赤城山の向こうは気温こそ低いものの春のような日差しで雪などなかったのに、峠を越えた途端に雪と氷の世界でした。その昔スーパーチャージャーを搭載したマツダロードスターで河口湖周辺を走っていた際、その時も峠を越えたらドカ雪で、車は1回転半スピンをして雪の壁に激突したのを思い出しました...。

今回は何事もなく無事に道の駅まで到着。ジムニーは走破性は高い車ですが重くて止まらない車でもありますから無理は禁物ですね。もちろん帰路は乾燥した高速道路を利用して東京まで戻りました。

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