Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

春ですからテラリウムをスタートさせる

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All Photo by inos

オザキフラワーパークで目をつけておいた観賞用アスパラと苔を少々買ってきて、自宅で余っていたプラントグラスに2024年の苔テラリウムを作ってみました。

まあグラスは余っていたというよりこの春に備えて空けておいた...というのが正しいですね。背の高いものと低いもの、それぞれテーマを変えて、流用できるものは流用して工夫しました。

苔って東京の園芸店で購入すると結構なお値段するので本当は土曜日に地方の道の駅で安いものを購入する予定だったのですが、残念ながら在庫がなく入手できなかったためオザキで一般向けに商品化されたものを購入することに。

こうして販売されている苔は通常カラッカラに乾燥していて種類によっては水で戻す前の切り干し大根みたいになっていますが、水を掛けてあげれば再び息を吹き返して見慣れた苔の姿を取り戻します。

そのほか購入したのはケト土とピートモスがブレンドされた苔玉に使えそうな土と、テラリウム用の土。最近ではこうした土が少量ずつ販売されているので助かりますね。

まず1つ目のテラリウムは、昨年購入したマメ盆栽用のモミジ2種(カラコギ楓、織姫モミジ)を使用して、こんもりと丘のように配置するレイアウト。このプランは1年前に計画していたものですが、購入したモミジ2種が室内の窓際の気温で秋にちゃんと色づいてくれるか? がポイントだったので、昨年の秋にそれをちゃんと見届けた上で実行に移す段取りとなった背景があります。それで色づかないようではテラリウムに使ったところで真っ赤な紅葉は期待できませんからね。

丘のような形状はガラス容器の外で一旦苔玉を作り形を整えた上で投入という段取り。苔玉にはハイゴケを使うのが一般的だと思いますが、その場合ある程度の水分が常時必要になりテラリウムのようにガラス容器に入れっぱなしにするにはあまり具合が良くありません。

そこで私は無謀にもヤマゴケ(ホソバオキナゴケ)をチョイス。ヤマゴケは乾燥に非常に強いため管理が簡単なだけでなく、ガラス容器の内側が水滴でびしょびしょになることもないのでテラリウムにはピッタリ。ただしヤマゴケは元々がコロニーのようにこんもりした塊になっているため苔玉を作る際に泥団子に貼り付けにくいという難しさがあります。

苔には肥料は必要なし! むしろ肥料を与えると枯れてしまうとも言われています。だから時々霧吹きで水を与えるだけでOK。しかし組み合わせたモミジに関してはそうもいきません。最低限の肥料は必要ですし比較的水分の多い環境を好むと言われています。

さてその相反する2つの植物を同居させるにはどうすれば良いか?

ガラス容器の底には保湿性に優れるゼオライトを1cmほど敷き詰め、アクアリウム用の固形肥料であるイニシャルスティックを少量混ぜておきました。苔玉の底面は平らに形成しており、そこだけはピートモスやケト土のいわゆる泥団子が露出する状態にしてあるため、苔は直接接しないが泥団子内部にあるモミジの根にはこれらの栄養素が浸透する仕組みとしました。果たしてうまく作用するのか?

嫁には「鹿の頭みたい!」と言われたモミジをレイアウトしたテラリウム。苔の固定にはADAのモスコットンを使用してぐるぐる巻きにしてありますから今は糸が見えていますが、今後1ヶ月ほどで糸は自然に溶け始め、半年もすれば苔も成長し綺麗な苔玉形状のテラリウムが完成する予定。その頃には紅葉も新緑となり秋には緑の苔と赤く染まったモミジのコントラストが楽しめるはずです。

こちらは同時に作ったアスパラと飾り石をレイアウトした一般的なテラリウム。

モミジのテラリウム同様ヤマゴケとの組み合わせですからある程度の乾燥には耐えてくれますし、アスパラ(たぶんプルモサス)も苔との相性は良いので1週間に1回程度の水やりだけで安定的に成長してくれるはず。まあこちらの組み合わせは以前1度作ったことがあるので勝手が分かっており、苔が安定するのに1ヶ月、成長を感じるのに3ヶ月、アスパラの背丈を調整しながら2,3年は楽しめることが想像できます。

ヤマゴケ(ホソバオキナゴケ)は成長すると1cm以上にまで厚みが増しますから、こうしてみると少々土を入れすぎた感は否めませんが...。

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