「カメラマン」と「写真家」とを明確に区別して表すように、「カメラ」と「写真機」も似て非なるものと捉えるのが正しいのかもしれないと最近そんな事を考えます。

「カメラ」と言えばしっくり来るところ「写真機」と聞いて少し違和感を感じるとしたら、身近にあるのは写真機ではなくカメラなのでしょう。少なくともフィルム全盛の頃のカメラは写真機と表現してもそれ程違和感を感じなかったように思います。この違いは何でしょうね。フィルムカメラは大事に使って一生物とするも良し、父親から譲り受けても良し、とにかく大事に長く使えるもの。一方デジタルカメラは次々新しいものが欲しくなる点は決定的な違いと言えるかもしれません。パソコンのそれとよく似ていますね。

私も今では趣味写真の9割以上がデジタルですが、たまにはフィルムも使います。特別な使い分けをしているわけではないけれど、フィルムを巻き上げるノブの感触が撮影の実感に繋がっている気がします。